サッポロライオンは、社員の自発的な“やる気”をとても大切にする会社だ。教育研修制度も、自己啓発を中心に置いている。最近では、お酒や食に関する検定に挑戦する社員が増えている。たとえばビールの知識を試す〈日本ビール検定〉(通称「びあけん」)には、毎年数十名の社員が参加。3級・2級・1級とレベルアップを目指す者も多い。
また、お客様の好みをうかがいながらお酒をお勧めする〈ビールアドバイザー〉や〈ワインコンシェルジュ〉、あるいは〈焼酎アドバイザー〉や〈日本酒ソムリエ〉といった資格を取得する社員もおり、資格者の名前は所属店舗のレジ付近に誇らしげに掲げられている。
取得費用の全額または一部は会社が負担。取得後は援助金などが支給される。「お酒は苦手」「あまり飲めない」という社員が取得するケースも多い。お酒を提供するプロとして、知識でお客様に負けてはいられないのだ。