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親子三代、四代と通ってくださる店。
ひとつ一つのサービスが
次の時代のお客様を作る。
歴史ある店で、物語の一員となる。
2020年入社 ビヤホールライオン 銀座七丁目店 (取材当時)

食に関わることが好きで、大学の経済学部で食糧経済学を専攻。ステーキハウスでアルバイトを経験し、「歴史あるあこがれのブランド」サッポロライオンに入社。趣味は料理作りで、調理部門での仕事にも興味津々。

あこがれだった“ビール好きの聖地”に配属。

学生時代の飲食店でのアルバイトで接客の楽しさを知り、食品業界や飲食業界を中心に就職活動。サッポロライオンのスタッフの働く姿、立ち居振る舞いのカッコ良さにも惹かれて、入社を決めました。
当社に入社したからには「いつかは本店の銀座七丁目店で働きたい」と思っていましたが、まさか最初の配属がここになるとは考えていませんでした。1934年創建のこの建物は、日本最古のビヤホールとして、2022年2月に国の「登録有形文化財(建造物)」となったほどの、いわば“ビール好きの聖地”です。親子3代4代と通ってくださるようなご常連が非常に多く、配属されて最初の仕事は、ご常連の顔と名前と好みを覚えることでした。

初めてのお客様にこそ、特別な空間を堪能してほしい。

もちろん、初めてご来店くださるお客様もたくさんいらっしゃいます。すべてのお客様に、この特別な空間での特別な時間を楽しんでいただきたい。それにはどうしたらいいかを、常に考えています。
小さなお子さま連れや、ベビーカーを押してご来店されるお客様もいらっしゃいます。「迷惑になるから隅の席で」と遠慮なさる方もいますが、私は混み具合を見ながら、中央の席にご案内することがよくあります。広いホールの真ん中に座ると、周囲の壁画や重厚な柱、歴史を感じる天井や照明まで、すべてが見渡せます。この光景を胸に焼き付けたお子さまが、大人になったときにまた来てくれることを願って。大きな時の流れとお客様の人生が交差する、そんな場所で働いているのだと感じています。

多彩なお客様とスタッフが、今日も物語を作り出す。

日によっては開店から閉店まで、280席が常に埋まっているような店ですので、とにかく忙しい。常時20人以上のスタッフが、広いホールを動き回ります。小中高と野球部だった私ですら、筋肉痛を味わいました。このスタッフたちが、また個性的なのです。世代も考え方も経験値も違う人々が、チームとして働いています。多種多様な人が、同じ空間と時間を分け合う。それが飲食店の面白さではないでしょうか。
ご家族やご友人の遺影をお持ちになるお客様もいます。そんなときは店からの献杯として、写真の前にビールをお出しするようにしています。ここは物語が生まれる店で、私たちも登場人物のひとり。ひとつ一つのサービスが、新しい物語につながっていくのだと思います。

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