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特別な時を刻むこの店で
大切な歴史を守り、
新しい伝統を創り出す。
この店だけに総支配人が存在する意味。
1998年入社 銀座七丁目本店 総支配人(取材当時)

サッポロライオンに入社後、地元である九州地区の店舗に初配属、人事異動で初めて東京へ。以来十数店を経験し、2007年にかこいや丸の内オアゾ店で支配人昇格。和食事業部長などを歴任し、2022年から現職。コロナ禍に始めたランニングを継続中。

従業員200人超、「銀座の顔」の店を統括。

総支配人という役職は、銀座七丁目本店にしかありません。各階に個性的な店舗が入り、それぞれのフロアに支配人や店長がいて、従業員200名を超える大組織。1階には現存する日本最古のビヤホール<登録有形文化財(建造物)>を有する、いわば「90年来の銀座の顔」でもありますので、銀座ライオンビル全体を統括する人間が必要なのです。
営業中、コアな時間帯では、建物の玄関口である1Fビヤホール入口でお客様のお迎えとお見送りに徹しています。親子2代、3代にわたるご常連のお客様や、お付き合いの長い企業のご宴会も多いので、銀座七丁目本店の代表としてしっかりとお迎えします。地域の飲食店組合の会合など、銀座エリア全体に関わる活動にも参加します。さらに会社の方針や決定事項を全館に伝え、建物全体の施設管理や修繕にも目配りします。壮大な何でも屋です。

良き思い出を守り、新たな思い出を育む。

特に1階のビヤホールには、ただ生ビールを飲むためだけでないお客様が非常に多くいらっしゃいます。
戦後間もない頃の写真をお持ちになり「ここに写っているのは私の家族です。同じ席に座りたいのですが」とおっしゃるお客様。「60年前、父が出征する前の晩にこのお店で食事をしたのです。父は大ジョッキ、私はオレンジジュースを飲みました。勇気を出して再訪したら、60年前と何も変わらない雰囲気に感動しました。父に会えた気がします」と涙ながらに語るお客様。親子二代三代と二十歳の初ビールを飲みに来てくださる方々。
そんなお客様に支えられているこの店を守り、新たな思い出を創る場所へと発展させていくことが、私の責任なのです。

目指すのは、すべての人の人生を彩る空間。

伝統と変化は、表裏一体です。銀座の街も時代も常に変化していますので、それに対応する必要があります。
赴任してすぐに、急増する海外からのお客様を意識して、個室主体だった3階の居酒屋を広々とした和食ビヤホールに全面改装しました。靴を脱ぐ座敷をなくし、全席個室の隠れ家風の店舗から明るく開放的な空間に。想定以上にインバウンドのお客様で賑わっています。
近年、当社では理念である【JOY OF LIVING WITH BEER】に加えて【ホスピタリティ&リスペクト】という考えを掲げています。お客様の気持ちを尊重し、マニュアルにはない一歩踏み込んだおもてなしをする。一生懸命頑張ってくれているスタッフにもリスペクトを持ち、働きやすい環境を作る。関わるすべての人の人生を彩る空間づくりをこれからも目指して行きます。

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