「辞めたい」と悩んだ新人時代。お客様の言葉に救われる。
最初に配属された銀座五丁目店は歴史ある店で、ひとつひとつ覚えねばならないことの多さに私は大苦戦しました。こんな仕事、辞めたい。思い詰めながら働いていたある日、女性のお客様が私をじっと見ておっしゃいました。「あなた、肩の力抜いていいのよ。もっと楽に、ね」。泣きそうになるくらい心に響き、気持ちが楽になったのを覚えています。
仕事を覚えるにつれて楽しさが増していき、新宿店で働いていた入社5年目には店長を拝命。仕事に脂が乗ってきたところで、妊娠がわかります。私は普通に出産・育児休暇を取得して職場復帰するつもりでしたが、それは一筋縄ではいかないと徐々に気付いていきました。