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みんなが自分らしく働ける
組織や風土作りも、
支配人の大きな役割。
自分らしいリーダーシップで店を育てる
2004年入社 惠比壽ビヤホール 支配人(取材当時)

新卒で銀座七丁目店に配属。その後6年半で3店舗を経験し、2013年には栃木・宇都宮で新人支配人として奮闘。2019年、育児休暇を取得。2021年より現職。ソムリエ資格を取得し、自己研鑽中。

栃木県での新店舗オープンで、自身初の支配人に

店舗の日々の運営に責任を持つのが店長。そして、多くの場合は店長を教育しながら複数店舗の経営に責任を持つのが、支配人です。私は、店長時代も支配人と同じ強い責任感で働いていたつもりでした。しかし初めて支配人になった銀座ライオン宇都宮店の開業時には、本物の重責を痛感しました。
それまで勤務した店舗の多くが少数精鋭の社員で運営する人員構成だったこともあり、私は部下の育成に対してあまり積極的ではありませんでした。「オレについてこい」スタイルが大の苦手で、ずっと「自分はリーダーに向いていない」とも思っていました。その固定観念を壊してくれたのは、宇都宮に旅立つ前の銀座ライオン川口店で一緒に働いていたアルバイトスタッフでした。

「長所を伸ばす」育成法で、店を成功に導く。

アルバイトのリーダーである彼に、私は細かい仕事内容を指導することはあえてしませんでした。彼の接客や後輩育成は、ヘタをすると私よりずっと上手なのです。「この子をオレ色に染めてもしかたない」と考え、彼の自由にさせたところ、店は順調に回転していきました。
そのやり方を、宇都宮でも踏襲することにしました。私としては、初めて積極的に部下の育成に取り組みました。けれど、細かい指導をすることよりも、「長所を認めて伸ばす」ことに注力し、従業員ひとり一人に自発的に動いてもらえる環境作りに集中しました。
これが成功しました。会社としては久しぶりの栃木県進出で、失敗したときの全社的な影響が何度も頭をよぎりましたが、地元の子たちならではのフレンドリーな接客もあって店は盛況。今も続く店として定着しています。

誰もが気兼ねなく休暇を取れる会社へ。

2019年、男性社員としては初となる育児休暇を5ヶ月間取得したことは、私の働き方と仕事意識を大きく変えました。
3人目の子どもで、妻の負担を考えれば育休取得そのものに迷いはありませんでした。しかし5ヶ月も休むのは社会人初ですから、「復帰したときに戻る場所がないかも」と、本気で心配しました。
無事に復帰したとき、私はそれまで以上に「部下の働き方」が気になるようになっていました。家族を大事にしてほしい。彼らが家族と過ごせる時間を増やしたい。そのために何ができるかを考え、実現したいと考えています。
みんなが自分らしく働けて、男性も女性も気兼ねなく育児休暇を取れる。そんな会社にしていきたいと思います。

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